このサイトは景品表示法に基づき運営しています。
また、一部プロモーションを含みます。
汗疱は手のひらや足の裏を中心にぶつぶつと水疱ができる病気ですが、水虫やとびひのように他人にうつるものなのか心配になりますよね。今回は汗疱がうつる病気なのかどうか見ていきたいと思います。
汗疱は足の裏にできることもあり、その見た目が水虫の症状に似ているため、うつると思っている人もいますが、実際のところ水虫とは全く違い病気であるため、うつることはありません。
皮膚病の中でもうつるといわれているものは、皮膚にウィルスや細菌が含まれている場合です。原因は様々ですが、患部から出た汁に触れることで感染することもあれば、媒介物を介して感染することもあります。
汗疱は、ウィルスや細菌が原因で起きる症状ではなく、汗腺異常によるもで、他人にうつしてしまうことはないので安心してください。
ここで、他人に移してしまう可能性がある皮膚病をいくつかご紹介します。
皮膚病で一番有名と言ってもいいのがこの水虫です。水虫は白癬菌というカビの一種に対する生体反応によって起こる病気です。
直接肌が触れ合うことで感染しますが、それ以外でも水虫の人が履いたスリッパや、使用したバスタオルからも感染することがあります。
一般に、身体に付着した白癬菌が感染するには24時間かかるといわれています。したがって、毎日お風呂できれいに足を洗い、しっかりと拭けば感染することはありません。
汗疱によく似た病気であるため素人では判断が難しいといえます。
とびひとはブドウ球菌や溶血性連鎖球菌などの細菌による皮膚病で、火事の飛び火のようにあっという間に広がることからそう呼ばれています。正式な病名は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
虫刺されをかきむしったり転んだ傷から発生する場合と、とびひの症状がある人の汁が接触して移る場合があります。
とびひは皮膚表面のバリア機能が低下しているとかかりやすくなるため、アトピー性皮膚炎のある人や転んでできた傷などをひっかくことが多い子どもにできやすいといわれています。
症状は汗疱に比べると赤みを帯びていて膿ができることもあるため、違いは分かりやすいです。
皮膚に赤みを帯びた水膨れができる病気で、腕や背中胸を中心に体全体に症状が出ることがあります。主に50代以上の方に現れる症状ですが、子どもでもかかることがあります。汗疱と違い痛みを伴う病気だとされています。
原因は子どもの頃にかかった水ぼうそうと同じ水痘・帯状疱疹ウイルスです。一度症状が落ち着いても、背骨付近の神経に潜んでいて、何十年も経った後再び暴れだすことで症状が出ます。
一度水ぼうそうにかかった人すべてに出るものではありませんが、加齢や疲労ストレスなどによる免疫力の低下によって発症すると言われています。
この帯状疱疹自体が他人にうつることはありませんが、みずぼうそうにかかったことがない人にウィルスをうつすことはあります。
汗疱はうつる病気ではありませんが、「うつる病気」だと思っている人は時々います。その理由について2つご紹介したいと思います。
いちばん言われているのが「汗疱は潰すと増える」という話。潰した水疱から出た汁が他の部位につくことで感染して新たな汗疱が出来ているのでは?と考える人も多いようです。
しかし、これは違っていて、汗疱を潰すとヒスタミンが増えることから他の場所にもかゆみが発生するというのが真相です。
汗疱と水虫は同時にかかることがあります。患部に白癬菌がいないため病院で「汗疱」であると診断されて、自分でもそう思っているのに他人にうつしてしまったという話を時々聞くことがあります。
汗疱は他人にうつすことがない病気ですので不思議ですが、実は、その場合の多くは汗疱と診断された後に何らかの原因で水虫になっていたということが考えられます。
汗疱と水虫は同時にかかることがあるので、もし他人にうつしてしまうようなことがあれば病院で診てもらうことをおすすめします。(他人にうつしていなくても定期的に診てもらった方が安心できますね。)