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ステロイドは効果が強く、荒れた皮膚に塗ることで傷跡がすぐに治るというメリットがあります。しかし、効果が強い分副作用も多く、長く使用することはおすすめされていません。
今回は、汗疱治療におけるステロイドのデメリットについてお話ししていきたいと思います。
まずは、一般的に言われているステロイドのデメリットをご紹介します。(ここでは塗り薬としてのステロイドについてお話ししていきます。)
ステロイドはアレルギーない人でも長く使い続けると副作用が出ることが分かっています。
ステロイドには免疫力を低下させ炎症を抑える働きがあるため、皮膚の細菌や炎症に対する免疫応答が弱まることがあります。これにより、皮膚の細菌が促進され肌が荒れやすくなります。
また、ステロイドは皮脂腺にも影響を及ぼし、皮脂の過剰な分泌を促進することがあり、毛穴を詰まらせニキビの原因になることがあります。
ステロイドを長期間使用すると肌が赤くなることがあります。特に顔への使用で赤くなる症状を酒さ様皮膚炎と呼びます。
からだを動かした後や入浴後など血管が広がったときに顔、鼻、額などの皮膚が赤くなったり小さなブツブツができる特徴があります。
ステロイド薬は血管を収縮させる効果があるため、皮膚への血液供給が減少します。
これにより、皮膚細胞に酸素や栄養素が適切に供給されず、皮膚の再生と修復が妨げられ、皮膚が薄くなることがあります。
ステロイドには毛細血管を拡張させるというデメリットもあります。毛細血管は一度開くとなかなか元に戻らないため、塗り薬などを使用しても1年以上かかることが多いです。
クリニックなどでのレーザー治療も可能です。
ステロイド薬は皮膚において炎症を抑制する作用がありますが、一部のステロイドは皮脂腺を刺激することがあります。
皮脂腺の刺激は、毛包の周りの皮膚に油分を増加させ、毛の生える環境を改善します。これにより、毛が異常に成長しやすくなります。
ただ、この副作用は大人より幼児に多く見られる症状です。
ステロイドが持つ免疫抑制作用により皮膚の抵抗力が低下し、カンジダ症や白癬などの感染症が起きやすくなります。
白癬は脚の裏に感染することが多いので、汗疱治療として足裏にステロイドを塗ることが多い人は注意が必要です。
上でご紹介したように、ステロイドには「抵抗力を下げる」「皮膚を薄くする」「毛細血管を太くする」という副作用があります。
この中で、特に注意したいのが抵抗力を下げること。ステロイドは汗疱を回復させてくれる作用もありますが、治療期間が長期になると皮膚の免疫力も下がります。
常に清潔に保っていればそんなに怖いものではありませんが、指先や足の裏はいろいろなものに触れる機会が多いので、治療が長引いたときには注意しておく必要があります。
また、これはステロイドに限ったことではありませんが、汗疱ができやすい皮膚に塗り薬を付け続けると汗が出にくくなることがあります。
汗疱は汗腺が詰まることで起こる病気です。汗が詰まると、汗に含まれる塩分やホコリなどによって排出できなくなった汗が水疱などへと変化します。
ここまでステロイドの副作用・デメリットについてお話してきましたが、記載されている用法用量を守れば基本的には副作用は起きないとされています。
また、市販されているステロイドは強くないものなので、数回使用しただけで副作用が出ることは少ないといえます。
もし、ステロイドを使用したことで汗疱が悪化してしまった場合は、医師への相談をおすすめします。