コバルトアレルギーを起こしやすい食べ物

tsumugi
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少し前に、金属アレルギーを起こしやすい食べ物のところで少しお話ししましたが、今回はコバルトアレルギーを起こす食べ物について詳しく見ていきたいと思います。

 

コバルトは、糖質やビタミン、ミネラルのように商品に表示されることがほとんどないので、事前に調べておく必要があります。

 

食べ物のコバルト量は調べるのがちょっと面倒

 

実は、コバルトはその含有量が食品成分表に掲載されていないため、その他の栄養素と比較すると調べるのが困難だというのが現状です。

 

わたしも、クリニックで「コバルトアレルギーです」と言われていろいろと調べたのですが、インターネットや書店では関連するものを見つけることができませんでした。

 

そのため、時間があるときに大きな図書館に行って分厚い書籍を調べるのが日課になっています。また、まれにですがNHKなどでコバルトアレルギーについて特集してくれることがあるのでその情報を収集するようにしています。

 

そして、そこから得られた情報はこのサイトでも随時追加しています。


コバルトを多く含む食べ物は2種類

コバルトを多く含む食べ物はざっくり分けると「コバルトを含む食べ物」「ビタミンB12を含む食べ物」の2種類あります。

 

ビタミンB12もコバルトを含む食べ物ですが、今回はわかりやすいように2つに分けてお話ししています。

 

「コバルトを含む食べ物」はそのままの意味ですが、上でもお話ししたように明示されていないので調べるのがちょっと面倒なものになります。

 

一方「ビタミンB12を多く含む食べ物」については、食品成分表やインターネット検索から調べることができます。

 

ビタミンB12にはコバルトが含まれます

コバルトを多く含む食べ物

コバルトを含む食べ物は、豆類(すべて)、木の実(すべて)、キャベツ、もやし、干しワラビ、香辛料(すべて)、コーヒー、紅茶、ココア、ビール、チョコレート

 

豆類にはすべてコバルトが含まれますが、特に納豆はその量が多いのか、アレルギーの症状が出る人が多い傾向にあります。

 

また、豆類は鉄、マンガン、亜鉛、コバルトなどがある程度含まれる土地で育つため、収穫の際にミネラルが含まれるようです。

ビタミンB12を多く含む食べ物

ビタミンB12を多く含む食べ物は食品成分表に明示されています。主に、貝類、魚類、レバーに多く含まれます。すべて可食部100gあたりのビタミンB12量になります。

 

ビタミンB12を多く含む貝・いか類

食べ物 加工状態 ビタミンB12(㎍)
しじみ 62.4
あさり 52.4
ほっきがい 47.5
はまぐり 28.4
かき 28.1
ほたるいか 14.0
するめ - 12.3
ほたて 11.4

 

貝類とイカ類のビタミンB12量です。ビタミンB12は加熱することで3~15%ほど損失します。

 

ビタミンB12を多く含む魚類

食べ物 加工状態 ビタミンB12(㎍)
すじこ 53.9
いくら 47.3
あんこう 39.1
たらこ 焼き 23.3
さんま 焼き 19.3
さば 焼き 19.3
にしん 17.4
いわし 焼き 16.5
かつお節 14.8

 

すじこ、いくら、あんこうのきも、たらこなど、痛風の原因になる食材に多く含まれているのがわかります。魚類だと青魚系に多くなっています。

 

ビタミンB12を多く含むホルモン

食べ物 加工状態 ビタミンB12(㎍)
牛レバー(肝臓) 52.8
鶏レバー 44.4
豚レバー 25.2
牛マル(腎臓) 22.1
マルチョウ(牛小腸) 20.5
豚マル 15.3

 

牛、鶏、豚ともにレバーに多く含まれているのがわかります。

 

マルチョウと同じくらいポピュラーなホルモンにシマチョウがありますが、これは大腸のことでビタミンB12量は1.3gととても少なくなります。

 

もしどちらにするか悩んだらシマチョウをおすすめします。(シマチョウの方がおいしいと個人的に思ってます笑)

 

コバルトを多く含むのり類

食べ物 加工状態 ビタミンB12(㎍)
あまのり 干し 77.6
あまのり 味付け 58.1
あまのり 焼き 57.6
いわのり 煮干し 39.9
あおのり 煮干し 31.8

 

あまのりは市販されている海苔と同属のものになります。

 

ちなみに韓国のりも100gあたり28,2gとビタミンB12の量は多いです。焼肉のレバーと合わせて食べるとかなり多くなりそうですね。

どれくらいコバルトを摂取したらアレルギー症状がでるのか

通常の食生活を送っていれば不足することはない成分などとの理由から、日本人の食事摂取基準でコバルトの基準は定められていません。

 

一方、ビタミンB12は18歳以上の男女ともに推奨量が2.4㎍と定められています。

 

「ビタミンB12をどれくらい摂ったらアレルギー症状がでるのか」は個人差があるので、面倒ではありますが、1ヶ月ほど記録をつけて確認する必要があります。

 

ちなみに、私の場合は1日2~3㎍までだとそこまで強い症状は出ていません。もし、付き合いなどでたくさん食べてしまった時は、その日と次の日くらいまでなるべく汗をかかないように過ごしています。

 

ビタミンB12には、貧血、手足のしびれ、うつ病などの欠乏症があるため完全に排除することはおすすめできません。