手のひらや足の裏に汗疱ができる原因ははっきりとはわかっていませんが、考えられる原因というものはいくつか存在します。今回は、汗疱ができる原因について考えていきたいと思います。
汗疱ができる原因とされているものは考えらえるだけで複数あります。
汗疱の症状で病院に行くとまず言われるのが汗の量についてです。実際に汗を多くかく人や、夏の発生が多いため「汗と何かつながりがあるのでは」とされています。
しかしながら、汗疱の中の液体は汗とは異なるものであるため、実際のところはどうなのかわかっていません。
対策としては汗をできるだけかかないことですが、汗の量をコントロールするのはなかなか難しいのが現状です。そのため、汗をかく量が多い方には汗量のコントロールではなく、異常を起こしている汗腺自体を回復させるという方法がおすすめです。
人は、汗をかく習慣がないと汗腺のろ過機能が衰えることがわかっています。そのため、適度な運動をすることで汗腺が鍛えられ汗疱による水膨れなどができにくくなることがあります。
ストレスによっても汗疱ができやすくなるといわれています。これは、ストレスが直接関係しているというよりは、ストレスによって起きる自律神経の乱れ、ターンオーバー周期の変化などが影響していると考えらえれています。
ストレスが溜まっているか自分で確認することは難しいですが、厚生労働省などで職場ストレスチェックシートを出しているので、一度チェックしてみてもいいかもしれません。
ストレスの基本的な解消方法は、良質な睡眠をとることと適度な運動、休息をとることなどです。こういった健康的な生活を続けることで汗疱が治ることがあります。
喫煙はいろんな病気の原因とされがちですが、汗疱にも何か影響を与えてるのではと言われています。しかし、その他の病気と同じように直接的な原因はまだわかっていません。
汗疱に似た症状に掌蹠膿疱症という病気がありますが、この症状に悩む方の多くが(特に女性はほとんど)喫煙者だというデータがあります。
心当たりがある方は1度タバコをやめてみるというのもひとつの手だと思います。
ただ、汗疱は20歳以下の若い人にもよく見られる病気ですので、一概にたばこが悪いといえないところもあります。
亜鉛には皮膚や骨などの生成を助ける働きがあるため、不足すると皮膚炎を起こしやすくなります。そのため、掌蹠膿疱症やアトピーの治療法として亜鉛治療が採用されることがあります。
亜鉛はバランスの取れた食生活を送っていれば不足することはないと言われていますが、体質などで亜鉛の吸収率が低い人もいます。
汗疱は肥満体質の人にもできやすい病気だといわれています。これも、結果的にそういうデータがあるというだけで、直接の原因はまだわかっていません。
肥満の人は皮下脂肪が多いため体温調節に異常をきたし汗をかく量が多くなることも汗疱ができる原因の一つだといわれています。
対策としてはまず体内の脂肪を落とすこと。さらに、筋肉量を増やし代謝を上げ、(上にも書きましたが)汗腺を鍛えることで汗疱を改善させることができます。
金属アレルギーが原因で汗疱ができることがあります。まさに、自分の場合はコバルトアレルギーが原因で、汗疱の症状が出ている状態です。
汗疱の場合は、接触アレルギーというよりは全身性アレルギーの人の方が大きく影響を受けます。
全身性アレルギーとは、金属に接触するのではなく、粉塵などに含まれる金属を吸ったり、食事からの摂取や歯科金属からの溶出を摂取することで起きる体質のことを言います。
女性
どういう人が影響を受けるの?
これらの原因を排除することで汗疱を治すことができます。
金属アレルギーはパッチテストでも確認できるので、心当たりがある人はぜひ受けてみてください。