長年汗疱と付き合っていくと「いつも同じ場所にできるなぁ」と感じる人も多いと思います。実は、汗疱に限らず皮膚湿疹は同じ場所にできやすい特徴があります。今回は、汗疱ができやすい場所のとその理由についてお話ししたいと思います。


汗疱は汗腺の多い場所にできやすい

知っている人も多いと思いますが、汗疱は何らかの理由で汗による刺激を受けたり、汗が詰まることで起きる病気なので、手のひらや足の裏など汗の出口が多い場所で起きやすくなります。人によっては、指の横側や手背足背側に出ることもあります。

 

一般的には運動をしたときに汗をかきやすい場所にできるといわれていますが、緊張による汗でも汗疱はできることがあります。そのため、汗をたくさんかくタイプでなくても、汗疱を発症することがあります。

汗腺が多い顔や背中に汗疱ができないのはなぜ?

汗疱ができる正確な原因やメカニズムははっきりしていないため、どうして手のひらや足の裏に集中するのかは解明されていません。しかし、病院やクリニックではいくつかの見解が出されています。

 

刺激を受けやすい場所にできる

 

手のひらは顔や背中に比べていろんなものに触れる機会が多く、刺激を受けやすいということから汗疱ができるのではと考えられています。特に界面活性剤が含まれる洗剤は刺激が強いため、汗疱ができやすくなることがわかっています。

 

実は手のひら足の裏に汗をかきやすい

 

汗は背中やわきの下にかきやすいイメージですが、実は人は1日に足裏から約コップ1杯分の汗を出すといわれています。手のひらだと視界にも入りますし自覚を持ちやすいですが、足の裏は気づかないことが多いので、足裏に汗疱ができやすい人は意外と汗かきだったということも少なくありません。

 

特にかかとなど足裏が乾燥しやすい人にも汗かきの人は多いので注意が必要です。

 

重力で水分が下に溜まりやすくなる

 

人は、ふくらはぎの筋ポンプ作用を利用して血流を上半身に押し上げる機能を持ちます。しかし、長時間の立ち仕事などで足の筋ポンプ作用がうまく働かないと、血液やリンパ液が重力によって下半身に溜まることになります。いわゆる「むくみ」というものです。

 

下半身に溜まるリンパ液には老廃物が含まれているため、この中に何らかのアレルゲンが含まれている場合、むくみの症状が起きると汗疱ができやすくなります。

 

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汗疱を潰した時に出てくる液体は、正確に言うと汗ではなく浸出液というものでリンパ液を含むことがあります。

手のひら足の裏の同じ場所や左右対処の場所に汗疱ができる

汗疱は汗をかきやすい場所にできるということでしたが、同じ手のひらや足の裏でもある一点、同じ場所にできるという話も時々聞くことがあります。

 

これは、アトピーでも同じで、症状が出る場所が毎回定位置ということがよくあります。

 

これも、はっきりとした理由はわかっていませんが、上でもふれたように「刺激を受けやすいことが影響しているのでは?」と言われています。

 

例えば、手のひらであればいつも同じ場所に刺激性の強いものが触れている場合であったり、足の裏であれば、歩き方によっていつも同じ場所に負担がかかっているのではという理由です。

 

その他、皮膚には同じ場所に慢性的に炎症を繰り返す(慢性湿疹)ということもあるので、一度できた場所に繰り返しているということも考えられます。

 

また、足の裏手のひら左右対象で同じ場所にできやすいという点については、一部の人でそのようの症状があるようですが、原因はわかっていません。

 

以前、私もそのような症状が起きたことがあり、皮膚科を回ったときに何度か医師に相談したことがあります。その時は、「足裏の中でも特に汗腺が集中する場所にできているのではないか」というお話をいただきましたが、詳しいことはわかりませんでした。

 

汗疱はうつる病気なので潰した汁がついた場所(毎回同じような場所)に新たにまたできる」とい話もたまに聞きますが、汗疱はうつる病気ではないのでこの理由は間違えています。