金属アレルギーを起こす食べ物

金属アレルギーと聞くと接触アレルギーをイメージする人もいるかもしれませんが、実は食べ物によっても金属アレルギーを起こすことがあります。この食物アレルギーは、接触アレルギーより症状が出るのが遅く、「いったい何の金属でアレルギー症状が出たのか」という原因が特定しにくい特徴があります。


金属アレルギーを起こしやすい食べ物

地球上に存在する金属はたくさんありますがその中でも、人のからだの中でアレルギーを起こしやすいものがいくつか存在します。ここでは、アレルギーを起こしやすい金属が多く含まれる食品とその含有量についてご紹介します。

 

アレルギーを起こしやすい金属とそれを多く含む食品

ニッケル

すべての豆類、すべての木の実、玄米、蕎麦、オートミール、ほうれん草、レタス、かぼちゃ、キャベツ、マッシュルーム、すべての海藻、かき、サケ、ニシン、すべての香辛料、紅茶、ココア、ワイン、チョコレート、たばこ

 

クロム

馬鈴薯、玉ねぎ、マッシュルーム、すべての香辛料、紅茶、ココア、チョコレート

 

コバルト

すべての豆類、すべての木の実、キャベツ、レバー、ホタテ貝、すべての香辛料、紅茶、ココア、ビール、コーヒー、チョコレート

 

亜鉛

すべての豆類、すべての木の実、玄米、小麦、小麦麦芽、しいたけ、海苔、レバー、牛肉、卵黄、カキ、カニ、タコ、干しタラ、すべての香辛料、日本茶、チョコレート

 

すべての豆類、すべての木の実、しいたけ、レバー、カキ、シャコ、すべての香辛料、紅茶、日本茶、チョコレート

 

食品に含まれる金属含有量

食品に含まれるニッケル、クロム、コバルト量をそれぞれ表にまとめました。

 

食材 ニッケル クロム コバルト
たかびき粉 144 12.7 3.4
ひえ粉 535.2 13.9 51.1
チーズ 0.0 17.7 0.6
納豆 294.7 8.1 13.8
チョコレート 235 18.3 19.6
アーモンドチョコレート 11.5 1.1 1.6
チョコプレッツェル 153.7 9.9 16.3
甘栗 235.6 4.5 10.3
おこし 5.4 2.8 0.4
ギャロップ粉 103.3 50 11.8
ギャロップクリーム 11.5 1.4 0.2
レトルトカレー 2.4 0.2 0.3
シチュールー(固形) 8.3 8.1 0.5
キムチの素(原液) 8.3 0.0 2.2
鶏がらスープの素(顆粒) 22.3 0.0 7.8
ふりかけ(梅・しそ・わかめ) 11.7 3.6 1.0
ふりかけ(たまご・のり) 5.4 1.0 0.6
白身のあんかけ(フリーズドライ) 4.1 0.0 0.1
ひじきごはん(フリーズドライ) 3.8 0.0 2.2
野菜スープ(フリーズドライ) 5.3 2.5 0.5
みかんの缶詰 4.9 8.3 3.7
ココナッツミルクの缶詰 20 1 0.6
麦芽飲料(粉) 264.3 52 26
黒豆入りココア 383.8 45.4 24.6
緑茶 7.2 0.0 0.6
甜茶液 5 8.2 0.3
しそ茶液 3.4 7.2 0.1
青汁 11.2 5.1 1
麦茶葉 30.8 42.3 5.9
玄米茶葉 183.9 43.7 12.8
緑茶葉 405.8 31 24.5

アレルギーだからと言って完全に排除するのは危険

人間にとって必須とされるミネラルは全部で16種類あり、その中で1日の摂取量が100mg以上の主要ミネラルと、100mg未満の微量ミネラルに分けられます。

 

主要ミネラルは、カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、塩素の7種類、微量ミネラルは、鉄、ヨウ素、亜鉛、銅、セレン、マンガン、コバルト、モリブデン、クロムの9種類です。

 

アレルギーを起こしやすいコバルト、クロム、亜鉛、銅は、栄養の面から見るとある程度は摂っておかないといけないものなので、完全に排除することで体調の不良が出ることがあります。

 

そのため、自分で食事制限をする場合は、少しずつ減らして症状を確認するか、医師に相談することをおすすめします。

コバルト、クロム、亜鉛、銅の1日の摂取量と欠乏症

「日本人の食事摂取基準(厚生労働省)」で定められているコバルト、クロム、亜鉛、銅の1日の摂取量と欠乏症をご紹介します。

 

亜鉛と同の1日の摂取量

亜鉛の1日の摂取量

男性9~10mg、女性7~8mg
許容上限量は18~29歳男性40mg、30~69歳男性45mg、70歳以上男性40mg、18歳以上女性35mg

 

銅の1日の摂取量

男性0.9~1.0mg、女性0.7~0.8mg
許容上限量は18歳以上の男女ともに10mg

 

金属(ミネラル)の欠乏症

コバルト欠乏症

悪性貧血、知覚異常、しびれなどの神経障害

 

クロム欠乏症

糖尿病の発症、動脈硬化が進む、高血圧、疲れやすくなる、子供の成長障害

 

亜鉛欠乏症

味覚障害、貧血、食欲不振、皮膚炎、生殖機能の低下、慢性下痢、脱毛、免疫力低下、神経感覚障害、認知機能障害、子供の成長障害など。

 

銅欠乏症

貧血、進行性の痙攣、運動失調

 

コバルト、クロム、亜鉛、銅にはそれぞれ欠乏症がありますが、現代の食事では欠乏症を引き起こすことはほとんどないとされています。